2022年6月22日に埼玉県のネットカフェに立てこもり、逮捕された長久保浩二容疑者。逮捕後には「人生に嫌気が刺した」とコメントし、私たちに強烈なインパクトを与えています。
42歳という年齢で人生に絶望した長久保浩二容疑者。そんな彼の生い立ちはどのような物だったのでしょうか?
長久保浩二の生い立ち「両親は真面目で厳格」
長久保浩二容疑者の生い立ちに関してはある程度判明しています。
- 出身:山形県
- 4人兄弟の長男
- 性格は大人しい
- 父親はサラリーマンで、両親はまじめ
- 地元の農業高校を卒業
- 農業高校卒業後、農業大学に進学
- 大学在学中にデキ婚し、大学を中退
- その後、妻と離婚
- 父が他界
- 窃盗や詐欺を繰り返す
- 2010年2月~6月 厚生施設に送られ、「幼い時に母親に捨てられた」と話す
- 2012年6月 愛知県内の土木会社に勤務
- 2012年10月 「親に勘当された」と周囲にもらしている
- 2012年10月 勤務先の寮に私物を残して姿を消す
- 2012年11月19日 一宮市のレストランで無銭飲食、店員を脅し逃亡
- 2012年11月22日 カラオケ店で再び無銭飲食、店員を脅し逃亡
- 2012年11月22日 豊川信用金庫蔵子支店に立てこもる
- 2012年11月23日 逮捕、懲役9年の実刑
- 2022年4月 出所
- 2022年6月21日 埼玉県のネットカフェで立てこもり
- 2022年6月22日 再び逮捕
長久保浩二容疑者は山形県で生まれ、4人兄弟の長男として育ちます。そして、両親は至って真面目な人物である事も判明しました。
「真面目過ぎる両親」という言葉から、長久保浩二容疑者の親はそうとう厳格な人物だったのでしょう。
そして、そんな両親が子供を育てると、陥りやすいのが「いい子症候群」です。
いい子症候群とは必要以上に親の期待に応えようとする子供の事を指し、親の意見を尊重しすぎる為、自分自身を形成する事が出来なくなる事ですね。
そして、そんな子供が大人になったらどうなるのか?子供の頃に自分らしさを持てない事で、生きづらさを抱えた大人、いわゆるアダルトチルドレンと呼ばれる人間になる傾向が強いです。
そんな状況の子供や大人は、比較的、事件を起こしやすい傾向にあるんです。
非行少年・少女や受刑者は「親からちゃんとしつけをされてこなかったから罪を犯した」と思われがちだ。
たしかに、放任されてしつけをされてこなかった人もいる。だけど、実際は逆のパターンのほうが断然多いという。
逆のパターンとは、親や養育者による厳しすぎるしつけを受けてきたこと。
「男だったらしっかりしろ!」「弱音を吐くな!」「決めたことは最後までちゃんとやれ!」などのしつけ(?)に、子どもは一生懸命従おうとする。
鈴木洋平さんという社会問題専門メディア記者の言葉です。彼の発言から、親の厳しすぎるしつけを受けた事で、犯罪に走る人がいる事が分かるでしょう。
さて、ここで長久保浩二容疑者の生い立ちにもう一度、目を向けてみましょう。
「至ってまじめ」とまで評価され、厳格だった長久保浩二容疑者の両親。そして、そんな親に育てられた長久保浩二容疑者。
この事実から、長久保浩二容疑者がいい子症候群を発症し、アダルトチルドレンとして生活していてもおかしくはありません。その結果、鈴木洋平さんが言うように、事件を度々引き起こす事になったのでしょう。
長久保浩二容疑者が犯罪に走る原因は、「厳格な両親に育てられた」という生い立ちが原因となっているのではないでしょうか?
長久保浩二は自尊心が低い「生い立ちが原因」
長久保浩二容疑者は2010年2月~6月に厚生施設で暮らしていました。そして、その時に同室だった50代男性は長久保浩二容疑者について、このように語ったそうです。
彼の発言から、長久保浩二容疑者は異常なほど自尊心が低いことが分かります。実はこの自尊心の低さはアダルトチルドレンの最大の特徴なんです。
親が望んでいるように生きてきた事で、条件付きの愛情だけを受けている、いい子症候群の子供たち。この状況が続くと、自尊心が育たず、その特徴はアダルトチルドレンにも引き継がれます。
長久保浩二容疑者の「能力がないことはわかっている」という言葉は、アダルトチルドレンの特徴を示していると思いませんか?
この事からも、厳格な両親に育てられた生い立ちが、長久保浩二容疑者を犯罪に走らせてしまったと、考えられますよね。
長久保浩二の豊浦信用金庫立てこもりは野田首相が目的「増税に対する反対デモ」
アダルトチルドレンとして、生きづらさを抱えていた長久保浩二容疑者。当然、コミュニケーションも苦手であり、それは仕事にも影響を与えています。
長久保浩二容疑者は2012年10月、勤務先から忽然と姿を消したのは、周囲と上手くコミュニケーションが取れなかった事が原因なのでしょう。
その結果、長久保浩二容疑者の収入は全く無くなります。過去に無銭飲食を行っている事も、この事実を証明しています。
そんな無銭飲食直後に起こった、豊川信用金庫蔵子支店への立てこもり。動機として、当時の首相である、野田総理の退任を要求しています。
2011年から内閣総理大臣を務めた、野田総理。彼の取り組みで最も印象に残っているのは、消費税の引き上げですよね。
当時、野田総理は消費税を5%から10%へ、段階的に引き上げる法案を立ち上げています。そして、消費税引き上げは現実となり、2019年には8%から10%へと引き上げられました。
その結果、多くの人が家庭に打撃を受けた事は言うまでもありません。もちろんこの事実は、長久保浩二容疑者にも当てはまります。むしろ、収入が全くない長久保浩二容疑者への影響は、一般家庭よりも大きかったはずです。
この事を考え、豊浦信用金庫立てこもり時には野田首相の退任を要求したのでしょう。
もし、長久保浩二容疑者がアダルトチルドレンとして育たず、しっかりと仕事につけていたなら…今まで長久保浩二容疑者が起こしてきた、数々の事件は彼の生い立ちが原因だったと思えてなりません。
長久保浩二の事件概要
6月22日に長久保浩二容疑者が起こした事件を振り返っておきましょう。
埼玉県川越市のインターネットカフェ立てこもり事件で、逮捕監禁容疑で逮捕された長久保浩二容疑者(42)が、6月に入り県内のネットカフェを転々としていたことが22日、県警や捜査関係者への取材で分かった。2012年に愛知県で人質立てこもり事件を起こして服役し、今年4月に出所したばかりだった。長久保容疑者は「自分の人生に嫌気が差した。事件を起こせば刑務所に戻れると思った」と供述。ネットカフェに立てこもった際、店員の女性に危害を加えるような発言をしたといい「死刑や無期懲役になりたかった」と話している。県警は出所後の足取りや生活状況を調べている。
- 6月21日、長久保浩二容疑者が埼玉県川越市のインターネットカフェ立てこもった
- 長久保浩二容疑者はインターネットカフェの女性店員を人質とした
- 長久保浩二容疑者は2012年にも立てこもり事件を起こしており、4月に出所したばかりだった
- 立てこもりから約5時間後の22日午前3時に警察が突入
- 女性は怪我をしていたが、命に別状はない
- 長久保浩二容疑者は事件後、「人生に嫌気が刺した」などと語っている
長久保浩二容疑者が事件を起こしたのは、2022年6月21日午後10時頃。埼玉県川越市にあるインターネットカフェ・快活クラブの女性定員を人質に、立てこもりました。
長久保浩二容疑者は過去にも立てこもり事件を起こしており、2022年4月に出所したばかりでした。
事件発生から約5時間後の22日午前3時頃、警察が突入し、人質女性を救出。同時に長久保浩二容疑者は逮捕されます。
逮捕された長久保浩二容疑者は「人生に嫌気が刺した」「また事件を起こせば刑務所に戻れると思った」などと語っています。
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