愛知県豊田市にある小島プレス工業がサイバー攻撃を受けたと発表がありました。ちょうど日本がロシアに向けて経済制裁を発表した直後だけに今回の小島プレス工業へのサイバー攻撃はロシアの関与が疑われています。
小島プレス工業へ行われたサイバー攻撃にロシアが関与しているのでしょうか?
小島プレス工業へのサイバー攻撃を行ったのはロシア
2月28日に発生した小島プレス工業へのサイバー攻撃にロシアが関与している可能性は否定できないでしょう。この点は日本政府の会見からもそれとなく見て取れます。
岸田文雄首相はトヨタの工場停止について「政府として実態を確認させている」と述べた。ロシアとの関係を問われ「確認した上でなければ答えるのは難しい」と明言を避けた。
この文面から岸田首相や記者も小島プレス工業へのサイバー攻撃がロシアと関係があると少なからず考えている事が分かります。
また、ツイッターでも同様の意見が数多く投稿されており、今回の小島プレス工業へのサイバー攻撃にロシアが関与していると考えている人はたくさんいます。
これはロシアの報復か!?
小島プレス工業は日本を代表する起業、トヨタ自動車への内外装部品を提供していた会社。小島プレス工業がサイバー攻撃を受けた事でトヨタ自動車は3月1日の全工場の稼働が停止する事も発表しています。
その結果、約1万3000台にも及ぶ自動車への影響が発生する事も判明しており、小島プレス工業が2日以降に通常稼働するかも現在は不明。確認してみたのですが2月28日22時時点で小島プレス工業の公式ホームページへアクセスが出来ない状況です。
仮に明日以降も小島プレス工業が正式稼働しなければより多くの自動車に影響がある事が確実であり、トヨタの経営はもちろん、消費者への影響も計り知れないものがあります。
今回の小島プレス工業へのサイバー攻撃の影響がより少なくなることを祈るばかりです。
小島プレス工業へのサイバー攻撃はロシアへの経済制裁直後
ロシアが関与していると推測されるのは日本が行った経済制裁、そして、サイバー攻撃のタイミングが完全に一致している為です。
連日ニュースでも報道されているようにロシアはウクライナへ向けて侵攻を行っており、その制裁として主要七か国が経済制裁を発表しています。さらに2月27日には追加制裁も公表しています。
そして小島プレス工業へのサイバー攻撃が行われたのは2月28日。日本の経済制裁に対してロシアが反撃行動に出たのでは?と考えるのは自然の成り行きです。
特に最近はアノニマスがロシアへサイバー攻撃を行ったと注目を集めていましたのでサイバー攻撃という言葉からロシアを思い浮かべる人がたくさんいた事にも納得できるでしょう。
ロシアのサイバー攻撃能力は突出して高い
ロシアのサイバー攻撃能力は突出して高いと言われています。この点は今回のウクライナ侵攻でも話題になっていました。
やっぱサイバー攻撃能力高いんだよなロシア
ツイッター以外にも専門家からも同様の意見が見て取れます。
ここ数年、日本国内のメディアが報じるサイバー攻撃の多くは、中国やロシアに起因したものとなっている。しかし、それぞれのサイバー攻撃の特性や取り巻く環境についての理解が十分にされているとは言い難い。
ロシアのサイバー攻撃の方針は、完全に略奪主義である。ロシアの連邦政府におけるサイバー能力を支配する権力の多くは、政府の目の届かないところで犯罪集団により組織及び統制される。
その為、今回の経済制裁を皮切りにロシアからサイバー攻撃が行われるのでは?という予想は既に行われていました。
その第一波として日本企業として1,2を争う知名度を誇るトヨタへのサイバー攻撃が行われた可能性は否定できないでしょう。
小島プレス工業へのサイバー攻撃は中国の関与も疑われる
ロシア以外にも中国が小島プレス工業へのサイバー攻撃を行ったと考えている人たちもいます。中国のサイバー攻撃能力はロシア同様かなり高いんです。
今回のロシアへの経済制裁を通じて中国はロシアを支援する態度を示している事が公表されています。
【北京=大木聖馬】ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、中国の 習近平シージンピン 国家主席が、態度表明は留保しつつも、米欧の制裁についてはロシアを支援するように指示していたことが27日、わかった。中国政府関係者が明らかにした。習政権は、中長期的に続く米国との対立をにらみ、対露連携を維持するためにロシア寄りの姿勢を強めている。
中国がこのような態度を占めているのはアメリカとの不仲が原因です。
アメリカの前大統領であるドナルド・トランプ氏は中国に対して厳しい態度を取り続け、中国製品の輸出入に税金を設け、中国企業への制裁、さらに、アメリカの技術の購入制限を行っていました。
この結果、中国とアメリカの関係は近年大悪と言われるくらい悪化しています。
そして、今回のロシアへの経済制裁。ロシアがアメリカとも対立した事で中国もロシア寄りの立場を取る事になりました。
この態度に中国のサイバー攻撃能力の高さを加えて考えると、ロシアへの経済制裁を建前に中国が日本へのサイバー攻撃を行ったのでは?と考えられる訳ですね。
小島プレス工業はアノニマスの誤射という意見も
先ほどもお話ししましたが最近は「サイバー攻撃」という言葉をよく耳にします。そして、その最大の理由がアノニマスでしょう。
世界的ハッカー集団のアノニマスがロシアのウクライナ侵攻に対してロシアへサイバー攻撃を仕掛けると発表したのが物凄い話題になっています。
そして、今回の小島プレス工業へのサイバー攻撃はアノニマスが間違ったんじゃ?と思っている人もいるようです。
アノニマスは2012年に抗議活動の標的として裁判者や自民党、民主党などのサイトをあげていたんですが、この時、茨城県にある国土交通省関東地方整備局・霞ヶ浦河川事務所もピックアップしていました。
ところが、これは霞が関との勘違いで、その事をアノニマス自身が謝罪していました。この事件があったため、今回の小島プレス工業もアノニマスの誤射と結びつかたんです。
ただ、アノニマスは今回ロシアを標的にしている事を明確に発表していますので、仮に誤射だったとしたら小島プレス工業は直ぐに復旧するはず。明日以降、小島プレス工業が復旧しているのかにも注目があつまりそうですね。