第104回高校野球甲子園

大阪桐蔭の敗因はスカウト「伸びしろが多い選手を逃し自滅」第104回高校野球甲子園

第104回高校野球甲子園

8月18日に行われた甲子園大会12日目。優勝候大本命だった大阪桐蔭高校が下関国際高校に敗退。下関国際高校が大番狂わせ演じてくれました。

高校野球の超名門校として知られ、歴代最強とも言われていた今年の大阪桐蔭。彼らの敗因は一体何だったのでしょうか?大阪桐蔭高校の敗因について見ていきましょう。

大阪桐蔭の敗因はスカウト「伸びしろを見抜けない」

大阪桐蔭高校の敗戦と一緒に大きな注目を集めている下関国際高校。選手の出身中学を調べてみたのですが、実は地元・山口が出身の選手はたった一人。他の選手は野球留学で、主に関西から下関国際高校に進学しています。

  1. 古賀康誠:高須中学(福岡) 北九州若松アンビシャス球団
  2. 橋爪成:加西中学(兵庫) 兵庫北播シニア
  3. 山下世虎:高野口中学(和歌山) 和歌山北ボーイズ
  4. 松本竜之介:大洲中学(広島) 東広島シニア
  5. 賀谷勇斗:白岳中学(広島) 呉中央シニア
  6. 仲井慎:加西中学(兵庫) 兵庫北播シニア
  7. 染川歓多:熊野東中学(広島) 東広島シニア
  8. 赤瀬健心:松原第二中学(大阪) 羽曳野ボーイズ
  9. 水安勇:黒石中学(山口) 宇部ボーイズ
  10. 奥山晃大:有馬中学(兵庫) 三田ボーイズ
  11. 藤本翔響:熊取中学(大阪) 貝塚シニア
  12. 井藤陸斗:広中央中学(広島) 広島瀬戸内シニア
  13. 那波賢人:河合中学(兵庫) 兵庫三木シニア
  14. 森凜琥:新池中学(大阪) 泉佐野シニア
  15. 中尾待希:前原東中学(福岡) 西福岡メッツ
  16. 川口優希:松崎中学(福岡) 福岡ペガサス
  17. 岡本裕大:中町中学(兵庫) 兵庫三木シニア
  18. 松尾勇汰:田原中学(福岡) 八幡ボーイズ

内訳としては以下の通りです。

  • 兵庫県5名
  • 広島県4名
  • 福岡県4名
  • 大阪府3名
  • 山口県1名
  • 和歌山県1名

下関国際高校の選手たちの出身中学を見てみると、他県が非常に多く、野球留学で山口に来た事は明らかです。この事から、地元チームでは非常に優秀な選手たちで、大阪桐蔭高校のスカウトも彼らの事を一度は眼にした事があったでしょう。

下関国際高校の選手たちが中学時代に名門チームに所属していた事からも、その事が分かります。例えば、大阪から下関国際高校へと進んだ、赤瀬健心選手、藤本翔響選手、森凜琥選手。

中学時代に所属していたチームはシニア。ボーイズの強豪チームであり、それぞれのチームから、大阪桐蔭高校へと進学した選手が存在しました。

森凜琥が所属していた泉佐野リトルシニアからは、2012年に氏浦大選手が大阪桐蔭高校へと進学しました。赤瀬健心選手の羽曳野ボーイズ、藤本翔響選手の貝塚シニアも同様です。

この事から、少なくとも3名は大阪桐蔭高校とパイプがあるチームに所属していた事になり、当然から大阪桐蔭からチェックをされていたはずです。他の選手も似たようなケースでしょう。

つまり、下関国際高校は大阪桐蔭高校のスカウトから漏れた選手が集まったという事になります。その為、普通に考えると、下関国際高校が大阪桐蔭高校に勝つ事は出来ません。

しかし、下関国際高校はそんな下馬評を覆し、大阪桐蔭高校に勝利。高校入学時は大阪桐蔭の選手の実力が上だったのはスカウトから間違いないので、高校3年間でその差をひっくり返したんです。

スカウトから漏れた選手たちでしたが、伸びしろという一面では大阪桐蔭を上回ってたいんでしょうね。逆に言いますと、大阪桐蔭高校のスカウトは、伸びしろが少ない選手が集まった形になっています。

大阪桐蔭のスカウトは当時の実力を重要視し、入学後の成長や将来性は視野に入れていないようです。

大阪桐蔭の敗因は伸びしろ「プロ野球では活躍出来ない」

大阪桐蔭高校はプロ養成機関とも言われる程、高校野球の名門校です。しかし、大阪桐蔭高校を卒業し、プロ野球で活躍できた選手は多くはありません。

ここ数年はそれがより顕著に出ており、大阪桐蔭高校出身選手として名前を聞くのは西部の森友哉選手くらいです。

森友哉選手は2013年のドラフトで西部に入団。その後、約10年間で、大阪桐蔭高校からプロ野球に進み、現在も現役選手としてプレイしているのは15名。しかし、1軍に定着し、活躍をしている選手は、残念ながらこの中にはいません。

ここ10年、大阪桐蔭出身のNPB選手で、森友哉以下の世代は非常に伸び悩んでいる事は、最近の大阪桐蔭高校のチーム事情がよく反映されているでしょう。プロ養成機関とも言われている大阪桐蔭ですが、ここ数年は甲子園で勝つ事を何よりも重要視しているんです。
その為、スカウトしてくる子は完成度の高い有名選手ばかりで、将来性という一面は見ていません。そんな選手が大阪桐蔭で過ごす事で、高校卒業後はさらに完成度の高い選手になります。
「完成度が高い」と聞くと、聞こえは良いように感じますが、プロ以降に伸びる可能性が少ないという事。同年代では圧倒的な実力を見せますが、プロの世界で戦うには厳しいんでしょうね。

ベテランスカウトの言葉です。甲子園優勝を目指す為、獲得してくる選手も中学卒業時には完成されつつあり、今後の伸びしろが少ないケースが非常に多いそうです。その結果、プロ野球での活躍が厳しくなり、ここ数年は、その傾向が顕著に出ています。

大阪桐蔭出身の選手がプロで活躍出来ないという事も、スカウトが将来性や伸びしろなどを度外視しているからと言えるでしょう。

大阪桐蔭の敗因は伸びしろ「断った選手が大活躍」

プロに進み、大活躍している選手の中には、大阪桐蔭高校からスカウトを断った選手もいます。特に最近は、そんな選手が多く見られるようになりました。

例えば、オリックスバッファーローズの来田涼斗選手。大阪桐蔭高校をはじめ、28校の学校からスカウトを受けていた彼ですが、明石商業に進学後。甲子園でも大活躍し、プロ野球に進んでいます。

プロになったの2021年とまだまだ若い選手ですが、1年目には1軍公式戦デビュー。初打席初ホームランを記録しました。この記録はプロ野球史上初となるもので、来田涼斗選手には大きな注目が集まっています。

また、先日、完全試合を達成した佐々木朗希選手も大阪桐蔭高校のスカウトを断っています。その結果、地元の船橋渡高校に進学し、在学中には163km/hを記録。「令和の怪物」とまで言われるようになり、プロ野球でも千葉ロッテのエースとして、大記録を残しました。

大阪桐蔭高校が、甲子園勝利を優先するようになり、皮肉にもプロで活躍できなくなった。そんな中、大阪桐蔭を断る事で、プロで大きな飛躍を見せる選手が存在する。

この事実からも大阪桐蔭高校のスカウトが、選手の伸びしろには一切目を向けていない事がよく分かります。

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